デカい魚とのやり取りはレバードラグリールが断然向いています🧐
大手釣具店に勤務し、年商1億円達成!
その後、某釣具メーカーに勤務し企画・開発からフィールドテストなどを経験した釣り人「ツリタメ」が何故レバードラグリールを使うのかについて解説します❗️😄
もくじ
- レバードラグリールの基本コンセプト
- レバードラグ=高性能では無い
- レバードラグリールを使うメリット
- レバードラグリールを使うデメリット
- まとめ
レバードラグリールの基本コンセプト
レバードラグリール = ハイパワー・高強度
何故、レバードラグリールを使うのか
それは、ビックフィッシュを獲る為と言っても過言では無く、その為に開発されたと言っても過言ではないでしょう🧐
レバードラグリールはカジキマグロやクロマグロのトローリングや泳がせ釣りで主流に使われている通り
デカい魚とのやり取りはスピニングよりベイトが向いています。
また、根本的にレバードラグリールはスタードラグリールとも構造・コンセプトが違います。
元々、ドラグを出してやり取りする事を前提に設計されているのがスタードラグに対して
殆どドラグを出さずにやり取りする事を前提に設計されているのがレバードラグリールだと思います。
走らせるより、止める事を主眼にあるのがレバードラグリールだと言えます。
↑レバードラグリールのドラグワッシャー
ツインドラグだと、このワッシャーがスプールの両側にくる構造で、シングルだと殆どがギア側にワッシャーがきます🧐
ツインだとドラグMAXが15kg〜25kg
シングルだとドラグMAXは15kgくらいになります。
レバードラグリールに対して、↑がスタードラグ(小型ジギングベイトリール)のドラグワッシャーです
この小さいワッシャーが1枚で摩擦を加えてドラグを掛けている訳なんです
(横並びさせて写真取れば良かったですね😭)
↑しかしレバードラグリールは写真の様に
両側からドラグワッシャーがスプールを挟み込んで止めています
これにより、20kg以上のドラグを実現出来ているんです🧐
スタードラグリールですと、せいぜい7kg〜10kg程度だと思います。
シマノのオシアジガー1500~2000番で7kg 3000番で10kgです
このドラグ力の設定は以下の3点から導き出される設定です
- 使うラインの想定
- 狙う対象魚の想定
- ギア・ボディの強度
例えばPE3号をメインでノットの結束強度が15kgを超える釣り人が
ドラグMAX7kgのリールを組みあわせた場合、親指サミングを加えたとしても決して結束強度を超える事はありません。
そもそも、ドラグとはラインブレイクを防いだり魚を走らせて弱らせる役割があるものです。
それがドラグMAXを結束強度が超えてしまう事になると、ドラグの役割が殆どないと言えます。🧐
つまり、ドラグMAX7kg〜10kgのリールを使う場合
PE2号程度の太さまでが適していると言う事になります。
つまり、ドラグMAX20kg以上で設定されていると言う事は
それなりの太ラインを使って、それなりの大型魚をメインターゲットに開発・設計されていると言う事になります。
ただし、オーシャンマークのブルーヘブンやマクセルリールのレイジの様に、日本の市場でテストされたモデルは、2号前後の細糸で使用する事を考慮されているので
ブルーヘブン50でドラグは10kg、レイジ60Hでドラグ15kgの設定がされているモノもあります。
レバードラグリール=高性能 ではない
コンセプトを理解していなければ、折角のレバードラグリールが勿体無い事になるかもしれません。
購入を検討中の方は、用途をハッキリさせて購入される事をオススメします😉
泳がせ釣りでも、ジギングで遠征カンパチや中深海系の釣りで使うにしても
レバードラグリールの構造とコンセプトを理解していれば、トラブルは極力回避出来るのではないかと思います🧐
レバードラグリールを使うメリット
ドラグ力
レバードラグリールの最大のメリットとして構想的にドラグ値が高い事が挙げられます🧐
同サイズのスタードラグリールと比べれば一目瞭然です。
↓同じくらいのラインキャパで比べて見ると
メーカー | MODEL | ドラグ | ラインキャパ | MAXドラグ | 自重 | |
シマノ | オシアジガー2000NRHG | スタードラグ | 2号600m | 10kg | 595g | |
ダイワ | ソルティガ35N | スタードラグ | 2号600m | 10kg | 550g | |
オーシャンマーク | BLUE HEAVEN L30Hi | レバードラグ | 2号700m | 7kg | 410g | |
マクセル | トランスフォーマーF40CH | レバードラグ | 2号600m | 22kg | 613g |
この様に、オシアジガー2000NRHGとソルティガ35Nをアクセルのトランスフォーマーを比べると圧倒的にドラグ値に差があります
そしてあえてオーシャンマークのブルーヘブン30も比較に出しました。
ブルーヘブン30はジャパンメイドなだけあってドラグ設定が7kgと細糸を使うことをメインで想定して作られているのだと思います。
ブルーヘブンも120だとMAXドラグ25kgありますからね🧐
剛性が高い
ドラグ値が高く設定されている事で
必然的に、そのドラグ値に耐えられるボディやギアの強度が求められます。
滑らかさ・軽さより剛性を重視したギアやベアリングが使われています。
基本構造が単純でメンテナンスが容易
展開図を見れば一目瞭然ですが、基本構造が単純な為圧倒的にパーツ数が少なくなっています。
これにより、潮噛みやサビは別ですが、基本的なトラブルが少ないのが魅力です😄
メンテナンスも簡単でお手入れし易くなっています。
↑オシアジガーNRHG2000の展開図です。121個のパーツで構成されています。
↑ブルーヘブンの展開図です。 75個のパーツで構成されています。
ラインキャパが豊富
大型でラインキャパが豊富なラインナップが多いので中深海の釣りで
例えば、キンメジギングで500m前後を攻める場合に求められる、1.5号や2号が1000m入るリールとなると
レバードラグリールしか選択肢がありません
レバードラグリールを使うデメリット
巻きごごちが悪い
剛性重視のパーツを使っている事で、剛性は獲得する事は出来ていますが
引き換えに、巻き感の軽さや自重が重いという事が挙げられます。
グリスも耐久性重視のものが使われいてる場合が多い
細糸を使う事はもともと想定していない
もともとの設計コンセプトから、ドラグ値が高く設計されている事から分かる通り
1号程度の細糸を使う事はそもそも開発段階で想定されていないモノが多い
ただ、オーシャンマークのブルーヘブンやマクセルのレイジの様に日本のフィールドでテストされたモデルは使用可能なモノもあります😄
ただそれでも1号以下だと↑スプールとボディの隙間にラインが入り込むトラブルが起こる事があります😭
ドラグのスムーズさはスタードラグやスピニングに劣る
剛性で勝るぶん
やはり、滑らかさで言うとステラやソルティガなどのスピニングリールに劣り
細かなドラグ調整ではスタードラグに劣ります。😅
ドラグワッシャーの種類やメンテナンスの仕方で全く変わってくるので、一概に言えませんが
コルクワッシャーを採用しているオーシャンマークと
カーボンワッシャーを採用しているマクセルリールを比べると
粘りはコルク、滑らかさはカーボンと言う所でしょうか🧐
まとめ
レバードラグリール=高性能と言う単純なモノではなく
カジキマグロやクロマグロのトローリング、泳がせ釣りなどで使われている様に
基本的にはレバードラグリールの高剛性・ハイパワーと言うメリットを活かした高負荷の釣りで性能が発揮されますが
オーシャンマークのブルーヘブンやマクセルリールのレイジの様に、日本の市場でテストされているモデルもあります。
メリット・デメリットだけでなく、コンセプトを理解した上で使用すれば、大きな武器になるものだと言えます😄
↑マクセルリールのオススメ記事も書いていますので良かったらどうぞ😄
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